福島県魏業立地ガイド

医療関連産業の集積

医療関連産業の集積

福島県は全国屈指の「医療機器生産県」です。大手医療機器製造企業の生産拠点が数多く立地しており、また、その生産を力強く支える中小企業が集積し、「医療用機械器具の部品等出荷金額」が全国トップを誇るなど、国内における一大クラスターを形成しています。

次世代医療産業集積プロジェクト

福島県は、産学官連携による研究開発に代表される医療関連産業の集積を図るプロジェクトを2005年度から推進しています。2016年に開所した医療ー産業トランスレーショナルリサーチセンター及びふくしま医療機器開発支援センターをハブ拠点に、本県の強みであるものづくりの技術を生かした医療関連産業分野の更なる発展・振興に取り組んでいます。

医療機器関連産業の集積状況

医療-産業トランスレーショナルリサーチセンター
(ふくしま国際医療科学センター 福島市)

感染症やがん等の諸疾患の新規治療薬・診断薬・検査試薬等の開発支援を多面的に実施。医薬品等開発支援に特化した臨床試料(検体と臨床情報)を解析データ、加工物、バイオ評価系に変換し提供するとともに、独自開発したタンパク質マイクロアレイ技術で天然ヒト抗体の実用化を進めます。

ふくしま医療機器開発支援センター(郡山市)

大型動物を使用した生物学的安全性試験、電気・物理・化学的安全性試験など、開発から事業化までを一体的に支援できる国内初の施設です。国内で安全性評価を行うことで開発期間の短縮化、コスト削減が可能に。企業のマッチングやコンサルティング、開発製品(試作品)を用いた医療従事者のトレーニング等を実施し、医療機器の開発から事業化までを一体的に支援します。

センターの4つの機能について

安全性評価機能

ISO/IEC17025を取得。GLP・AAALACの基準・規格に対応。医療機器の安全性を非臨床試験により評価します。

コンサルティング・情報発信機能

医療機器分野への新規参入・事業化を総合的にサポート。企業ごとの個別 支援体制でスムーズな医療機器の開発・改良に貢献します。

人材育成・訓練機能

臨床現場に即した環境で、各種手技トレーニングを実施。医療機器メーカーの新商品のPRの場としてもご利用いただけます。

マッチング機能

"ふくしま"だからできる、事業化のスピードアップ。企業のビジネスチャンス の拡大と、製品開発の促進を図ります。

ポテンシャルデータ

オリンパス(株)の生産拠点があり、世界中の消化器内視鏡の約70%が福島県で生産されています。米系大手医療機器メーカーのジョンソン・エンド・ジョンソン(株)、日本ベクトン・ディッキンソン(株)の国内主要輸入・生産拠点を有するほか、ノボノルディスクファーマ(株)、ハクゾウメディカル(株)、富士システムズ(株)等約80の医療機器製造業者が操業しています。