〜各種情報・データ等〜

データ

 福島県総合交通政策に関する基礎調査 結果 


データ

 デュアル・モード・ビークル(DMV) (平成18年7月実施)

 ポストバス調査(イギリス)(平成18年7月実施)


データ

 デュアル・モード・ビークル(DMV)普及促進のための技術開発費用を予算案に計上 
   (平成19年度予算、国土交通省・PDF)



福島県総合交通政策に関する基礎調査 結果


1 調査の目的

  本県の総合交通政策に関しては、平成6年3月に策定された「ふくしま新世紀交通ビジョン」のもとで、様々な交通体系の整備等が進められてきた。
  しかし、交通ビジョンが策定されてから10年余りが経過し、本格的な少子高齢社会の到来、国際化・広域化の進展、財政の縮減など、策定当時とは社会情勢が大きく変化し、様々な問題が発生している。例えば、生活交通の確保、環境問題や中心市街地活性化への対応などである。
  このような中で、本調査は、福島県交通政策有識者懇談会からの提言(H17.10.28)及び福島県新長期総合計画「うつくしま21」の重点施策体系見直しを踏まえ、本県の総合交通政策に関して詳細な検討を進めるための基礎調査を実施するものである。
  本調査では、各種データの収集・整理をはじめ、県内市町村を対象とするアンケート調査や、地域を特定しての交通事情詳細調査を行い、調査結果の分析を通して具体的な施策の検討に結びつけるものである。



2 調査内容

  (1)本県の交通状況に関する基礎調査
   ア各種データの収集・整理
   イ県内市町村を対象とする実態調査(アンケート調査)
  (2)県内市町村における交通状況の詳細調査
  (3)具体的施策の実施に向けた課題整理



3 目次

  T 交通状況に関する基礎調査(データは平成19年3月更新)
   @道路〔PDF〕
   A鉄道〔PDF〕
   B空港〔PDF〕
   C港湾〔PDF〕
   Dバス〔PDF〕
   E観光客の推移〔PDF〕
   F交通事故発生状況〔PDF〕
   Gタクシー台数の推移〔PDF〕

  U 県内市町村アンケート調査〔PDF〕

  V 県内市町村における交通状況詳細調査(会津若松市及び会津美里町)〔PDF〕
   @高齢者人口
   A商業集積地における商店数、販売額、歩行者交通量等の変化
   Bバス路線網と運行本数
   Cバス停留所を利用できる圏域とその人口
   D主要公共施設及び地点までの所要時間、運賃等
   Eその他
   F特性と問題点の整理

  W 具体的施策の実現に向けた課題の整理〔PDF〕

  参考資料(取り組み事例)〔PDF〕
   @地域と交通事業者で運営している例
   A地域と行政とで運営している例
   B地域にある既存交通手段の活用


報告書全て・65頁〔PDF〕
   



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 デュアル・モード・ビークル(DMV)

デュアル・モード・ビークル(Dual Mode Vehicle)とは・・・

 JR北海道が開発した乗り物(マイクロバスを改造)で、「列車」として線路を、「バス」として道路を走行することができる。現在は実用化へ向けて走行試験等を行っている。 

                                     

    
                 (平成18年7月 JR北海道苗穂工場内、試験車両)

 DMVの特徴:
 T 従来の電車よりイニシャルコストやメンテナンスコストが低い
 U 高齢化に向けたバリアフリー化などにより、地域活性化に貢献
 V 既存の道路や線路を活用できる

 DMVの導入:
  現在は実用化へ向けての試験走行の段階であるが、JR北海道が道内での営業を目指している。他に 静岡県富士市が導入を検討するなど、全国から注目を集めている。
  福島県内では、現在導入予定はない。



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 ポストバス調査(イギリス)
 

(1) 視察の目的
  県内過疎地域において、廃止バス路線等を代替する生活交通システムの構築は優先度の高い課題であり、先進事例のデマンド型乗合タクシーや有償ボランティア、または新たな発想での自立的交通システムなどについて緊急に検討・導入することが求められている。
平成17年11月に出された「福島県交通政策有識者懇談会」からの提言において、既に地域に広範なネットワークを有している宅配事業の特徴を活かし、将来も持続可能な交通を確保する経営的に自立したシステムとして、宅配を利用した新しい交通システムの必要性が言及されている。
イギリス及びスコットランドにおいては、郵便事業と合わせて乗客を有償で輸送するポストバスが導入されており、その現状について調査を行った。
 
(2) 視察地
  イギリス・オックステド、リンフィールド周辺(ロンドンから鉄道で30分)
   オックステッド郵便局 7:00
          ↓
   リンフィールド集配所 9:30
          ↓
   オックステッド郵便局 10:30
   オックステド−リンフィールドのルート図
 
(3) 対応者
  オックステド ポストオフィス アイデン運転手(ロイヤルメール)

  
(4) 視察結果
  空港交流グループ菊池主任主査と生活交通グループ及川主査が、ポストバスに乗 車し、運転手にインタビューを実施。 以下はその聞き取り内容である。 
○ポストオフィスによる乗客の有償運送は1965年から始まった。
○6〜7年前は12人乗りのバスにより運送を行っていたが、利用者が減ってきて、現在のようなセダン型の車両になった。
○オックステド郵便局はオックステド〜リンフィールド間の約30kmを集配の範囲としている。
○利用者は週5〜6人で、ほとんど同じ人が乗車する。5〜6人のうち1人は 50代の女性とその娘で、家の前で待っている。ポストバスを待つためのいすが設置されているところもある。
○オックステド〜リンフィールド間を毎日3回集配するので、利用者は必要な時に家の外で待っている。帰りも必要かどうかを尋ねて、必要な場合には乗せて帰ってくる。
○利用目的は買い物などであり、中にはバスが運行されているが、何らかの理由で公共交通機関が嫌いとなり、ポストバスを利用している人もいる。
○往復利用する場合には20ペンス割引きされる。
○配達と有償運送の両方をこなすのはそんなに大変ではない、むしろ楽しんでいるとアンデン運転手は述べていた。
○有償運送を行う場合には運転手には特別な免許は必要ない。
※ロイヤルメールが面接し、身体調査(めまいがしないか、手がふるえないか等)をしたうえで認める。
○オックステドポストオフィスには有償運送の運転を認められた運転手が4〜 5人いる。
○アイデン運転手は朝5時に出勤し、7時から約400件の郵便の配達を行い、月・火曜日は12時30分頃、水・木・金曜日は13時30分頃に業務を終了する。
○オックステド周辺はビジネスで成功した大金持ちが住んでいる。ロンドンの有名なデパートであるハロッズの社長も居住しており、ヘリコプターで帰宅する。
○有償運送により利益をあげることは考えていない。お客さまへのサービスで行っている。
 
(参考)
 @イギリスの郵便関係会社
   ・ ロイヤルメール(国営郵便配達会社、配達のみ)
 ・ ポストオフィス(事務所があって、人々が切手を購入したり、手紙を出したりするところ、配達も行う)
  ・ パーセルフォース(小包の担当)
   Aポストバスの料金
    行きから帰りまで3時間乗車し、ガイド員を含めて3名で11.4ポンド
   (日本円で約2,556円)
 
  
 
(5) ポストバスの視察状況
                  
 


オックステド郵便局


ポストバス
 
 
 


ポストバスの路線表示
    

ポスト




リンフィールドのベンチ


高級デパート ハロッズの社長宅




配達先の農家


リンフィールドの町並み


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