福島県県北地方“ふるさとお宝”データベース/けんぽく大辞典 参加してみよう!見てみよう!交流・体験ガイド

立表六十路会/福島市
里山の自然を、子どもたちの学習の場としても活用
左から小林善治郎さん、大澤昭三さん、高橋勝さん
左から小林善治郎さん、大澤昭三さん、高橋勝さん
 福島市の南東部、伊達郡飯野町との境に位置する立子山地区は、その昔、伊達郡・信夫郡・安達郡の3郡が交わる地域として、産業や人々の交流が盛んでした。耕地の少ない山間地ゆえ養蚕に頼るしかなく、初庚申(こうしん)の日には養蚕用のザルやカゴを売る市が立ち、「ここで買ったザルやカゴを使うとカイコがあたる」と、養蚕農家の参拝客でにぎわいました。この通称「ザル庚申」も養蚕業の衰退と共に荒れ放題となり、参道にはヤブが生い茂り、地元の人でさえ足を踏み入れない場所となってしまいました。

 そのことに心を痛めた第4行政区の人々を中心に、「立子山の自然を守ろう」と平成14年に発足した立表六十路会は、その名の通り45名の会員の中心は60代で仕事をリタイアした方々。「長年続いていた年中行事の庚申さまが廃れないようにと始めましたが、声をかけた人たちは皆快くOKしてくれました」と会長の高橋勝さん。現在は舘ノ山周辺の整備のほか、地元小中学生の自然観察学習の場の提供なども行っています。
 春には小学校卒業生による記念植樹と、小学3〜6年生と保護者による春山散策、中学生の植林体験、秋には小学生のどんぐり拾いと芋煮会のほか、随時草刈りなどを行っています。「立子山に住んでいても、子どもたち、そしてその親たちも山で遊ぶという経験がほとんどありません。だから山歩きをしながら木の名前や特徴を覚えられるよう、代表的な木に名前などを書いたプレートをつけたり、一緒に散策をした際には木の特色などを教えています。自然は自発的な考えを伸ばすことのできる場所で、道具がなければ自分で作ったり、他の物で代用したりと創意工夫が不可欠なんです。今の子どもたちには自分で考えて行動するという部分が少し足りないように思います。勉強も必要ですが、実際に経験をすることも大切なのではないでしょうか」と高橋さん。会員の知恵とパワーを活かしながら、地元に残る大切な宝を子どもたちに伝えるため、活動にもより力が入ります。
立表六十路会Photo1

立表六十路会Photo2
<問い合わせ先>
会長 高橋勝さん
TEL024-597-2301

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